小3の長女が英検2級合格しました!
先日、2021年度第3回の英検結果発表がありました。
小3の長女、英検2級に合格しました!
準2級に合格したのが1年前。
これまでの経過を改めて振り返り、今後の英語学習について考えていきたいと思います。
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準2級に合格してから取り組んだこと
1年前に小2の時点で準2級に合格したのですが、当時、試験前にはパス単や過去問の繰り返し学習を2ヶ月くらいやりました。
本人にも親にも勉強疲れ?みたいなところがあり、しばらく「英語の勉強」みたいなことはしない方がいいのかな、と思って半年くらいは次の二つの教材だけやってました。
・エンジョイシンプルイングリッシュ
NHKラジオ エンジョイ・シンプル・イングリッシュ 2022年 4月号 [雑誌] (NHKテキスト)
・オンライン英会話
エンジョイシンプルイングリッシュは、和訳なしで「英語を英語のまま理解する」というコンセプト。
取り上げられる教材も、落語、こどもサイエンス、日本の古典、伝記と幅広く、とても楽しい内容になっています。
英検3級程度から十分理解できます。
長女は特に古典が気に入ったようで、南総里見八犬伝はより詳しい現代語を買って読みんでました。
10月くらいから、過去問とパス単を始めました。
リーディング、特に長文問題に全く歯が立たず、これは長い道のりになるかなと思いました。
文法が全くデタラメなので、長文の中でSとVをピックアップする練習もしました。
しかし、リスニングは何故か8割以上の正解率。
わかっているのかわかっていないのか、きちんと日本語で説明することができないので、なぜ答えがあっているのかこちらにはわからず、とても不思議な感覚でした。
そして、どうやら英語でそのまま理解しているらしいと気がつきました。
試験の結果
・一次試験
リーディング 17/38 45%
リスニング 28/30 93%
ライティング 14/16 88%
リーディングはトホホの結果でしたが、リスニングに圧倒的な強みを見せて、全体ではG2+7で余裕の合格でした。
・二次試験
リーディング 3/5
Q&A 22/25
アティテュード 3/3
リーディングがやはり今ひとつだったようですが、質疑応答はオンライン英会話を3年間続けた成果が十分に反映されて、全体としてはまずまずの高得点でした。
反省と今後の方針
「英語を英語で理解する」ことは、生活言語レベルでは十分達成できていることがわかりました。
しかし、学習言語としては、語彙も文法もまだまだ十分とは言えません。
つまり、幼児レベルの英語にとどまっているということです。
リーディングの点数から見ると、試験前にがんばってやらせた「パス単」とSVなどの文法は、ほとんど点数アップにつながりませんでした。
私自身が、英文読解から英語に入ったクチですので、どうしても文法や読解が気になってしまうのですが、私がやってきた英文読解の手法をそのまま押し付けても、あまり意味がなかったようです。
せっかく「英語を英語で理解する」ことが出来つつあるのに、文法や単語を学校英語の手法で詰め込もうとしてしまいました。
日本の伝統的な英語教育の手法・受験勉強の手法を、小学生に適用しようとしてしまったことは、英語ギライを生み出す可能性もあり、大いに反省しなければいけないと思いました。
今後は、学習言語の獲得に向けて、英語を使って語彙を広げていくことを試みようと思います。
教材としては英英英単語か、速読速聴シリーズがよさそうです。
速読速聴・英単語 Core1900 ver.5 (速読速聴・英単語シリーズ)
また、エンジョイシンプルイングリッシュとオンライン英会話は続けて行きたいと思います。
オンライン英会話は、今の長女のレベルではネイティブ講師でなくとも、フィリピンや東欧圏の講師で十分なようです。
まとめ
東京では小2、小3での英検2級程度はそれほど珍しくないのかも知れませんが、当地ではまだ数えるほどです。
実際に、長女の小学校でも英検2級どころか準2級も6年生まで見渡してもほとんどいないようです。
もともとあまり利発とはいえなかった(むしろちょっと頭が弱いかな?ぐらい)長女ですが、このような得意分野を持つことは本人の自己肯定感向上に大いにプラスに働いたようで、学校での勉強はじめ、ほかの習い事や生活全般に積極的な姿勢が見られるようになりました。
長女がインターナショナル系のプレスクールに通い始めた当時は、幼保無償化も始まっておらず、高額な出費に驚いたものです。
しかし、今となっては、将来の受験の準備になるのみならず、本人の自己肯定感の向上にも繋がるのですから、有意義な教育投資であったと断言できます。
その幼保無償化も、いよいよ所得制限がかかるのではないかと噂されるようになりました。
制度のバグを利用するのは早いに越したことはありません。
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新型コロナウイルスのワクチンを接種した感想(2回目)
いよいよ先週から一般向けにもファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンの接種が始まりました。
菅総理が訪米し、ファイザー社CEOと電話での直接会談がありました。
9月末までに国内対象者全員への供給についてほぼ目途がたったとのことです。
アメリカではすでに1億2千万人が接種を終えており、引き続きハイペースで接種をすすめています。
1日あたり300万人を超え、400万人が接種を受ける日もあるようです。
アメリカでは夏ころに対象者全員にワクチンが行き渡る見込みのようですから、今回の訪米で、米国民に一通り接種が終わった後、米国内製造分のワクチンを回してもらう話がついたのかもしれません。
私はといえば、一足先に第2回目の接種を終えました。
接種後の経過についてお伝えしておきます。
もちろん接種後もマスク手洗いなどの感染対策はこれまで通り続けますが、安心感が全く違います。
これから接種を受ける方の参考になれば幸いです。
接種時
利き腕と逆の三角筋に接種しました。
1回目の接種と同じく、ほとんど痛みはありませんでした。
15分経過観察をしましたが、特に異常はありませんでした。
当日夜
接種後12時間くらいたって、強い倦怠感がありました。
また、微熱があるのか悪寒がしました。
消炎鎮痛剤(ロキソニン)を内服して寝ました。
翌日以降
強い倦怠感が続いたので消炎鎮痛剤(ロキソニン)を内服しました。
飲まないととても仕事ができるような状態ではありませんでした。
夕方になると、消炎鎮痛剤の効果が切れたのか、再び悪寒がしました。
体温測定はしてませんが、微熱があったと思われます。
また、接種部位に鈍痛があり、範囲も1回目より広く、腋の下まで痛みが広がりました。
結局、倦怠感と悪寒は3日間続きました。
接種2回目の副反応について
同時期に接種した人の話を聞きますと、やはり1回目より発熱・倦怠感が強く出た人が多かったようです。
どちらかというと年齢が若い人に強く副反応が出たようです。
38℃台の発熱があったと言う人も複数いました。
一方、60代以降は、特に何もなかったと言う人がほとんどでした。
接種直後のアナフィラキシーショックは認められませんでした。
発熱などの副反応については、消炎鎮痛剤の事前服用は勧められていないようですが、接種後については、特に推奨非推奨はないようです。
いずれにしても2回目の接種後は、発熱や倦怠感はかなりの頻度で出現することを理解しておいた方がよいかと思います。
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||の感想雑記ー日本経済が強かった時代の物語
レイトショーでシン・エヴァンゲリオン劇場版:||を見てきました。
ネタばれになるのかな?
テレビアニメから25年、前作から8年を経て、日本のおかれている状況もだいぶ変わりました。
テレビアニメ当時はバブルの余韻みたいなものがまだ残されていたとおもいます。
劇場版の頃は不況真っただ中だったと記憶していますが、世紀末の終末感と謎設定があいまって大ヒットしたように思います。
今回、エヴァンゲリオンシリーズの完結版とのことで、思いついたことをいくつかかいておきます。
庵野監督も年を取った
当然ですが庵野監督も年をとりました。
里の生活の描写が続きます。
レイが田植えをしたり・・・
庵野監督は1960年生まれですが、昭和50年代頃まで日本の各地に里山などの自然は残っており、多くの人の原風景となっているようです。
ホリエモンこと堀江貴文氏も田植えをして自分が作った米で酒を飲みたい、里山の生活は豊かだみたいなことを言い出しています。
50代、60代になると、多くの日本人は子供の頃に遊んでいた自然環境を懐かしんで、そちらに戻っていくということなのでしょう。
設定や謎解きに意味はなくなった
2時間半も延々と謎設定の戦闘が続きます。
旧劇場版の時は、設定について色々な人が色々な解釈を施しあーでもないこーでもないと論じていたような気がします。
旧劇場版の謎設定や、テレビアニメシリーズの投げ出しなどが論議になった反省でしょうか。
その後のマンガやアニメでは、設定をしっかり作り込んで、読者や視聴者にも分かる形できっちり伏線を回収することが多くなりました。
また、テクノロジーが進歩しても巨大な構造物を動かすことが容易でないことがはっきりしてきました。
人間の手で作ったような構造物は、東日本大震災のような自然の力の前では全くの無力です。
そういう意味では、巨大ロボットが戦うような物語のリアリティは以前よりさらに持ちにくくなっていると思います。
今回の完結編では、リアリティの追求をほぼ放棄し、開き直って謎設定を延々と繰り返すことで、昔からのファンの「こだわり」を吹っ飛ばしたような気がします。
エヴァの設定にリアリティがあった時代
エヴァが生まれたのは1995年。
当時は携帯電話が普及しておらず、インターネットもまだ家庭に普及していませんでした。
バブルが崩壊したといっても、家電や電子機器、半導体などで日本は世界の先端を走っていました。
工業製品においても、あらゆる分野で日本製の品質は高いと評価されており、日本人も皆そう考えていました。
今から振り返れば「人智を超えたオーバーテクノロジーが日本で開発される」という設定には、当時の日本の技術力への自信のようなものが背景にあったと思います。
脳神経を直接外部と接続して、何かを操作するというコンセプトも、リアリティがなくなりました。
当時は「攻殻機動隊」とかでも似たようなコンセプトがありました。
現在の日本の状況はどうでしょうか。
世界の工場としての地位を中国に譲り、バイオとハイテクではアメリカの背中も見えません。
日本発の技術が世界の運命を動かしていくというストーリーが、成立しにくくなっています。
今、マンガやアニメであふれている物語が、転生モノばかりであるのは偶然ではありません。
舞台そのものを日本の現実から移動させないと、チャンバラができなくなっているのでしょう。
庵野監督の描く「現場」
気になったのが、いわゆる「現場」の描写です。
「何分、何時間以内になんとかしろ」みたいな、トップからの無茶ぶりを現場がなんとかする、という描写が繰り返し出てきます。
でも、これで何とかなる現場って、アニメ制作とかの工数が見えている現場だけです。
ほとんどの場合、トップの無茶ぶりには極端に不完全な仕事で応えるしかない。
ゼロ回答になることも珍しくありません。
たいていの現場は、気合いでは「どうにもならない」。
コロナウイルスのワクチンの接種を考えてみましょう。
ワクチンの接種みたいな、シンプルなタスクについても、実際に何十万人を相手にするとなると、冷蔵庫から、場所の確保から、輸送から、接種票の配布から何とかしろではどうにもならないことばかりです。
そもそも、ワクチンそのものが作れなくて入ってこないわけですが。
そういえば敵対組織は、現場スタッフの顔が全くみえないです。
どうやって運営しているのでしょう。
日本の里山に回帰した庵野監督ですので、彼の描く現場に限界があることはよく分かっていると思います。
今後の作品で「現場」がどのように描写されていくのか興味があるところです。
ともかく、シンジ君は無事に成仏した
父親との邂逅など色々ありましたが、結局はアスカの「あんたのことが好きだったんだと思う」の一言が決め手だったようです。
多分シンジ君はその一言で成仏できました。
恐らくファンも同じでしょう。
感想でも、「きっちり終われてよかった」というようなものが多かったように思います。
ラストではシンジ君は大人になって、彼女(パイロットの1人)と交際しているらしいシーンがありました。
ラノベの転生モノとは異なり、前世に未練を残さず成仏できたので、転生後はもう新たな冒険(ストーリー)を始めなくてもよいのです。
まとめ
2時間35分の大作で、途中トイレに立つ人もチラホラいました。
館内は3割程度の入りでした。
長すぎて、子供と行くには向かない映画ですので、鬼滅ほどはヒットしないでしょう。
きっちり成仏を見届けられてよかったです。合掌
新型コロナウイルスのワクチンを接種した感想
昨日、新型コロナウイルスのワクチンを接種しました。
待望のファイザー社製(開発 独 バイオンテック社)のワクチンです。
イスラエルでは国民の55%に接種を受け、ファイザー社製については、無症状の感染予防効果が94%にのぼったとのことです。
新型コロナウイルスは、無症状の感染者が感染を広めているという特徴がありますので、素晴らしい効果だと思います。
昨年の7月頃、米国株投資家の記事から、ワープスピード計画とバイオンテック社、モデルナ社のことを知りました。
素晴らしい技術だと確信したので、若干ながら株も購入しました。
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遅ればせながら日本でも承認され、実際に自分も接種をうけることになりました。
自分が何か貢献した訳では全くありませんが、何か「夢が現実になった」ような感覚があります。
ワクチンの概要は下記の通りです。
製品名 コミナティ筋注
接種回数・間隔 2回 1回目の接種後、通常3週間の間隔で2回目の接種
接種対象 16歳以上
接種量 1回0.3mlを合計2回 筋肉内に接種
費用 無料(公費対象)
接種部位は、三角筋です。
0.3mlと、量が少ないので、一秒で接種は終わります。
接種時の痛みはほとんどありません。
インフルエンザのワクチン(皮下注)よりも痛みが少ないように思います。
接種後、15分経過観察をしましたが、特に体調の変化はありませんでした。
当日の夜は、少し倦怠感があるような気がしましたが、体調が悪いと言うほどではありませんでした。
翌日、接種部位に少し痛みがでましたが、業務などに支障があるようなものではありません。
これから接種を受けるかもしれない方々に、何かの参考になれば幸いです。
日本株よりも米国株に投資すべき理由ーコロナウイルスワクチンの顛末から
経済活動の再開と、感染の抑制を両立させる対策の切り札として、日本にもファイザーのワクチン第一陣が到着し、医療従事者を対象としてコロナウイルスのワクチン接種がはじまりました。
私も医療従事者のはしくれとして、来週にワクチン接種をうけることができるとの連絡がありました。
しかし、高齢者からその先の一般の人に対するワクチンの確保については、はっきりとした目途が立っていません。
この記事からは、担当大臣以下が相手にされず、総理が交渉にひっぱりだされてファイザー社に土下座するしかない、大変残念な様子が浮かび上がってきます。
昨年よりワクチンのニュースを追いかけてきてましたが、日本は政府行政の危機管理能力、政策実行能力や民間の技術力、メディアの報道姿勢など総合的な国力において、米欧どころか中国にも劣後していることがはっきりしたように思います。
残念なことですが、事実として受け止めるしかありません。
実際にワクチン接種を前にして、これまで感じていたことを振り返ってみたいと思います。
アメリカのワープスピード計画
従来通常10年、最短でも4、5年かかるといわれていたワクチンの開発のスピードアップを官民共同プロジェクトで推進したのはアメリカでした。
2020年5月15日に、トランプ政権下で”Operation Warp Speed”(ワープスピード計画)が発表されました。
コロナウイルスのワクチン開発資金を支援し、2021年初に有効なワクチンを3億回分用意し、接種開始を目指すというもので、予算は100億ドル(1兆円超)という巨大プロジェクトでした。
最終的に予算は180億ドルまで増額されました。
グラクソ・スミスクラインのワクチン部門トップだったモンセフ・スラウイ博士が首席顧問として就任、さらにギュスターブ・ぺルナ陸軍大将がCOO(最高執行責任者)として任命されています。
各製薬会社と複数の省庁をまたぐ横断的な大規模プロジェクトで、軍人がCOOに任命されていることから、当初よりアメリカは戦時体制で対応していたことがわかります。
8月までに順次6社がパートナーとして選定され、開発資金援助を受け、直ちに臨床試験と製造準備に入りました。
尚、今日本で承認されているファイザー社(開発 バイオンテック)のワクチンは、ワープスピード計画から政治的独立性を保つとして、開発資金援助を受けていません。
(バイオンテック社がドイツから開発資金援助を受けています。)
開発資金援助は受けませんでしたが、7月にアメリカ政府が2億回の先行発注を出して、ワープスピード計画に組み入れています。
そして、7月からモデルナとファイザーが3万人超を対象とする大規模臨床試験に入りました。
日本にワープスピード計画を紹介したのは、メディアではなく投資家だった
アメリカのワープスピード計画は、マンハッタン計画をも連想させる巨大な官民共同の科学プロジェクトでしたが、日本ではほとんど報道されませんでした。
感染者数や死亡者数が欧米より2桁低く、当時ワクチンの必要性があまり意識されていなかったこともあるでしょう。
医療関係者の間でも目先の対応に終始し、ワクチンのことはあまり話題には上りませんでした。
ワープスピード計画は、トランプ政権が音頭を取っていることもあり、トランプに批判的な日本のメディアは明らかに報道を控えていました。
アメリカの前例のない科学プロジェクトである、ワープスピード計画の概要は、主に投資家の人たちを通じて日本に紹介されました。
私もこれらの記事を読んで、アメリカの製薬業界の革新的な技術と、予算の規模に驚きました。
日本でも大阪大学とアンジェスがワクチンを開発するというニュースがでましたが、予算や臨床試験の規模が2ケタ違っており、とても太刀打ちできるものではないと感じました。
もちろん、ワープスピード計画にノミネートされた数社の株を購入しました。金額は大したことないですが。
日本でワクチンの報道がちらほら出始めたのは、アメリカでファイザーーバイオンテックが臨床試験を終了し、承認申請を出すかという段階になった11月になってからでした。
日本でのワクチンの臨床使用承認は、厚労省のムダな手続きを経るために、アメリカから2カ月遅れた
7月から始まった大規模臨床試験について、11月8日にファイザーがサマリーをプレスリリースしました。
とてもポジティブな内容でした。
ちょうどアメリカの大統領選挙と重なり、日本の大手メディアではワクチンの進捗について好意的な報道はほとんどありませんでした。
報道があったとしても、リスクを強調するものでした。。
当時の日本での感染者は全国でも1000人以下で、医療体制もひっ迫しておらず、メディア的にもワクチンはあまり注目される話題ではなかったのでしょう。
一部の医療従事者からは、冬季の感染拡大を危惧する声がありましたが、ワクチンの必要性について医師会関係者から切実な要望は出ていませんでした。
アメリカではすでにこの時期から、承認後のロジスティクスに関心が移っていました。
11月20日にファイザーがFDA(米国食品医薬品局)に緊急承認申請をしました。
そして12月10日にFDAの緊急承認許可がおりました。
日本での治験も10月20日から開始されていました。
登録症例数はわずか160例であったにも関わらず、厚労省は従来通りのお役所仕事で対応しました。
結局、日本での承認申請は翌年1月30日で、承認は2月15日でした。
アメリカとのタイムラグは、2ヵ月間です。
わずか160例の日本国内での手続きを踏むために、緊急事態宣言を挟んだ2ヵ月間をムダに費やしたことになります。
アメリカでは3万例以上で安全性と効果を確認しているのです。
日本での160例の臨床試験など、省略しても良いくらいです。
緊急事態宣言を再度出さざるを得ないところまで医療体制が逼迫した以上、FDAの承認を追認する以外の選択肢は、ないのですから。
まとめ
・アメリカは最新の技術で従来の常識を覆す短期間でのワクチン開発を成し遂げた。
・その背景には、ワープスピード計画という軍人をトップに据えた戦時体制の官民共同プロジェクトがあった
・アメリカは、開発費用と製造設備について、トランプ政権が資金面でのリスクを全て引き受けた
・有効性と安全性の確認に際しては、数万人のアメリカ人がリスクをとって臨床試験に参加した
・ワープスピード計画では、ワクチン承認後の接種体制、輸送備蓄をも当初より想定して、軍人を実行責任者に任命して準備していた。
この時期になって、ワクチン確保ができないとオロオロしている日本は、はっきり言って滑稽としかいいようがありません。
これまで何一つリスクをとらず、準備もできていない日本に、だれが貴重なワクチンを回したいと思うでしょうか。
本来、このような事態を想定し警鐘を鳴らすのはメディアの役割ですが、実態に合わない恐怖を煽る報道に終始し、いたずらに事態を悪化させました。
日本にワクチンの情報をいち早く提供したのは、投資家でした。
医師会などの業界団体は、事態を打開する動きを全く見せず、ひたすらに患者を避けるべく、行政に対して国民の行動の制限を要請するばかりでした。
政治、行政組織、技術、メディアなどあらゆる分野において残念ですがアメリカとの決定的な差を痛感しました。
今後、投資をするなら、日本ではなくアメリカです。
小2の長女が英検準2級合格しました! - コスパのよい小学生低学年での英検準2級合格の方法
昨日、英検準2級の二次試験の結果がネットで発表されました。
小2の長女ちゃん、無事合格してました!!
あまい威張れるような成績でもありませんが・・
ともかく、英語で教育を行う幼稚園(インターナショナル系プリスクール)に入れることからはじめた英語の幼児教育は、一応の目標を達成したようです。
本人は相変わらずぼんやりしており、一次試験合格の時にご褒美にかってあげた任天堂スイッチで、あつまれどうぶつの森をダラダラやっています・・・
これまでの道のり
・年少の途中からインターナショナル系プリスクールに入園させました。
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ぼんやりしたまま卒業しました。
・卒業後は、公立の小学校へいきました。
・英語環境がなくなったので、オンライン英会話を始めました。
・国語の読解力が年相応に発達してきたことが確認できたので、英語力の維持向上のために英検を受けることにしました。
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小学生のうちに英検準2級、が英語の早期教育のひとつのめやすになる
幼児期から英語の教育をはじめた場合、英語が学習言語として後々まで生き残れるかどうか、の一つのめやすが「英検準2級」になるようです。
これは、インターナショナル系プリスクールに通園させたのち、家庭で英検受験を指導した親としても、深く納得できます。
英検3級までは、インターナショナル系プレスクールに通園していた子供はそれほど苦にしません。
それはリスニングに圧倒的な強みがあるからです。
あとは過去問を何回かさらって、問題の形式に慣れるだけです。
しかし、準2級については、一味違います。
抽象的な語彙が急激に増えるので、プレスクールで使っていた語彙ではとても間に合いません。
また、関係代名詞を使った入れ子構造のある構文も頻繁に出てきます。
語彙と構文、この2つが大きな壁になっています。
準2級をパスする力があれば、語彙次第で大抵の英文の文意は掴める、ということかと思います。
小学生での準2級合格の意味ー生活言語と学習言語
外国語教育では、言語のレベルは「生活言語」と「学習言語」に分けて考えられています。
生活言語(Basic Interpersonal Communication Skills)
日常的かつ具体的で認知的要求の低いレベルの言語運用能力
つまり、日常生活レベルの言語力
学習言語(Cognitive Academic Language Skills)
文脈への依存が低く抽象的かつ認知的要求度の高いレベルの言語運用能力
つまり、中等教育から高等教育に耐えうる言語能力
小学生での英検準2級取得は、次のことを意味します。
①生活言語が習得できたこと
②学習言語への移行の準備ができたこと
多くの日本人が、生活言語のレベルの英語を習得することができません。
学校での英語教育では、生活言語の習得をほとんどすっとばして、学習言語として英語を学習します。
小学生で、生活言語としての英語の基盤があれば、その後の学習にもかなり有利にさようするでしょう。
コスパのよい早期英語教育ー小学生での英検準2級合格をめざして
これまでの経緯から、長女に施してきた早期英語教育は、かなりコスパがよいのではないかとおもいます。
小学生のうちにある程度の英語力を身につけ、その後の中学受験~大学受験を有利に運ぼうという家庭には、是非参考にしてほしいと思います。
・インターナショナル系プレスクールに入れる
→生活言語の獲得
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・小学校入学後は、オンライン英会話を続ける
→生活言語の維持
・小学校での国語学習が進んできたら、英検受験を始める
→学習言語の学習へ切り替え
この3ステップを踏むことにより、効率的に生活言語を獲得し、学習言語の学習へ進めることができます。
ネイティブの講師をつけたり、週1回の英会話学校にだらだら通うより、コストもかからないはずです。
家で魚をさばいて食べよう 家庭で手軽にできる理科教育
最近は、町の商店街などで鮮魚店はほとんど見かけなくなりました
いまや、鮮魚を食べると言えば、「切り身や刺身」のパックをスーパーで買うことがほとんどだと思います。
調理が面倒なので、焼き魚すらやらないという家庭も多いかもしれません。
一方で、流通網の発達により、水揚げ直後の鮮度を保ったまま、産地から直接家庭に鮮魚を送ってもらうことが可能になりました。
切り身や刺身パックでなく、下処理されていない魚を捌くことは、子供の理科教育にも情操教育にも最適だと思います。
なにより、新鮮な魚はとても美味しいです。
半日ぐらい時間を作って子供と一緒に魚をさばいてみてはどうでしょうか。
理科教育として、魚を捌く
魚は脊椎動物ですので、人類含む哺乳類と共通の構造を持っています。
魚をさばくことを通じて、脊椎動物の基本構造を体感することができます。
刃物を扱うにあたっては年齢もありますので、子供には安全にできることだけやってもらえばいでしょう。
実際の捌き方は、魚種ごとにyoutubeなどの動画がたくさんあります。
動画を参考にすれば簡単です。
・うろこを落とす
これはウロコ落としを使えば簡単にできます。
ヒレが鋭い魚もいるので注意
両生類以降、ヒレが手足へと変化していくことも説明しましょう。
・頭を落とす
背骨を切って頭を落とします。頭部からつながる背骨が脊椎動物の基本構造です。
・腹を割って内臓をだす
肛門から腹をわって、内臓をあらいます。
消化管が口から肛門までつながっていることがわかります。
肝臓もあります。
・腹骨をおとす
人間でいうと肋骨にあたります
・皮をはぐ
人間の皮膚にあたります。表皮バリアがあるのは共通の構造です。
情操教育として、魚を捌く
昔は農家では鶏なども家で解体して食用に供していたようですが、現代では生物を自ら解体するような機会はほとんどありません。
特に現代日本では、住宅事情もあって、高度に分業がすすんでいて、生臭くて面倒な作業は家庭から限りなく排除されています。
したがって、血を見るような機会もほとんどありません。
自分が怪我した時ぐらいでしょうか。
しかし、実際は分業されただけで、日々食する肉・魚などは誰かが生命を奪って、解体され、家庭の食膳に上っています。
魚を捌いてみると、特に刺身などで顕著ですが、実際に食べる部分はほんの少しです。
大半の部位は捨ててしまいます。
(もちろん、手をかければ食べらる部分もたくさんあるのですが)
この「捨ててしまう」部位がいかに多いかということを体感しましょう。
生命の重みを感ずることに繋がってくると思います。
流通についても、一緒に考えてみるといいでしょう。
鮮魚を入手する
釣りが好きなお父さんは、鮮魚の入手には困りませんね。
最近では鮮魚店などはほとんど見かけなくなりましたが、時々がんばっている鮮魚店もありますので、見つけたら捌くまえの鮮魚を購入しましょう。
アジ、サバなどが安くて簡単でよいのではないでしょうか。
近くに場外市場があれば、そこで入手することもできます。
私は、ふるさと納税で鮮魚を直送してもらっています。
お得です。
ただし、量が多くていつ送ってくるかわからないのが難点ですが。
こんな魚が来ます。
この時は、ハマチ、サワラ、サバ、スズキが来ました。!!
大きくてなかなか手ごわいです。
道具など
アジサバなど小型の魚なら、家にある包丁で十分です。
少し大きな魚に挑戦するなら、出刃包丁を入手しましょう。
ステンレス製のものならおしゃれだし、清潔です。
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ニトリやホームセンターでもステンレス製のものが売っています。
うろこ取りもついてに入手しておきましょう。
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まとめ
子供と鮮魚をさばくことで、脊椎動物の構造をよく理解することができます
理科教育、特に生物の教育のきっかけとして最適です。
情操教育にも適しています。
流通や分業を考える機会にもなるでしょう。
コストパフォーマンスの大変高い教育の機会です。
なにより、新鮮な魚はとてもおいしいです。
鮮魚を入手して、子供と一緒に捌きましょう。