勤め人限定:どのような状況であれ「やらないリスク」の方が大きい
勤め人生活が長くなると、知らず知らずのうちに現状維持が最優先になっていきます。
これは、何故かそうなります。
役所や大企業など所属している組織が大きくなればなるほど、そのような傾向になります。
従って、雇われ生活が長い人に対しては、どのような状況であれ、「やるリスク」より「やらないリスク」の方が大きいということは強調しすぎてもしすぎることはありません。
「即判断」することが重要な理由
できれば、ほんの少しでも意思決定のスピードを速くして、ほんの少しでも、他の人よりリスクを取りたい。
つまり、「やる」ことを即判断する必要があります。
なぜならば、情報化時代の昨今、情報は瞬時に拡散してしまい、投資などの話については情報が広まってしまえば、資金力のある人にしかチャンスはないからです。
どういうときに「即判断」できなくなるのか?
すぐに判断や決断ができない状況を考えると、これは投資や転職起業といった身銭を切るリスクが生じるときになるでしょう。
収入にもよるが1円や10円、100円から1万円、10万円単位であれば大抵の人は判断する際に不安は生じないでしょう。
恐らく100万円単位になってくると多少判断に迷いと不安が出てくるのではないだろうか?
更に1000万円から数千万円単位のキャッシュを動かすとなると、普通の人はそうすぐに判断できるものではない。
これは判断できないのが普通なのであって、身銭を切る金額が大きくなればなるほどそれを扱うためには経験や資産などの背景が必要になるでしょう。
判断に対する不安を軽減する仕組み
シェアハウス向けの不動産投資などは、ほとんど身銭を切る必要がないために、過剰なリスクを覆い隠してしまう仕掛けでした。
住宅ローンも同様の理由で高額な買い物にもかかわらず大きな不安を感じないで購入していきます。
しかし、本来感じるべき不安や痛みが軽減されるため、気が付かないうちに大きなリスクを取ってしまっている可能性もある。
やはり「やるリスク」をとる訓練は、身銭を切って行う必要があります。
意識して「やるリスク」を取るトレーニングを
もちろん人によって程度の差はあるだろうが、多かれ少なかれ身銭を切る投資には痛みと不安が生じるのが普通です。
雇われの身だと、自分から動かない限り身銭を切った投資や経営を経験する機会がありません。
意識して身銭を切って「やるリスク」を取るトレーニングをすることが重要なのだと思います。
その積み重ねがなければ、やるべき時に「即判断」することはできないでしょう。
参考図書