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インターナショナル系のプリスクールに通園させた感想

長女は、所謂インターナショナル系のプリスクール(幼稚園)に通っています。

約2年通園し、来年は小学生です。

結論としては通園させてよかったと感じています。

 

通園の経緯

もともとは普通の幼稚園に通っていたのだが、情操教育中心のただただ遊んですごしている幼稚園だった。

本人もぼーっとした性格で、平日の大半を過ごす幼稚園で少し負荷をかける必要があると感じました。

何件か見学して、子供たちが楽しそうに英語でコミュニケーションをとっているところを選びました。

そこはスクールバスがないので、新築で買った自宅マンションから、徒歩で通える場所にやむなく転居しました。

自分は男親だが、孟母三遷でなく、孟夫三遷といったところです。

 

指導体制とコスト

指導体制は1クラス15人くらいでネイティブ講師1名+日本人補助講師1名、時間内は英語のみ使用。

費用は年間100万くらいです。

3年間通園させるとちょっとした車1台分になります。

ちょっと学費高めのお上品な幼稚園に通わせて、バイオリンなどコストのかかる習い事をさせると同じくらいになるでしょう。

来年以降、幼児教育の無償化が導入されれば、普通の幼稚園とのコスト差はさらに大きくなります。

 

成果

・プリスクール内では英語で簡単なコミュニケーション可能となった。ごく基本的な接続詞を用いた文も理解できる。

・綴りと発音の規則(フォニクス)の理解も可能となってきた。

(英語は綴りと発音が一対一対応しておらず、不規則な変化やルールが多い。自分で単語や文を読むために、このフォニクスが欠かせません。これが幼児には大変に難しい)

・ネイティブの発音に対応できる

・語彙は少ない。文法は知能の発達に対応した程度の理解。

 

もちろん家では日本語を使っているので、英語ネイティブの子供とは全く違いますが、週1の英会話教室などとの差は明らかです。

1日5時間x200日=年1000時間、実際に何かしらの学習をしているのは午前1時間午後1時間のせいぜい2時間としても、年400時間程度にはなります。

楽器などがこれだけ練習できれば、かなり上達するであろうことは想像に難くない。

週1の習い事と、明らかな差が出て当然でしょう。

 

 ただし、これ以上の英語力向上のためには日本語力の向上が必要であるとわかってきた。

どういうことかというと、ネイティヴでない以上、日本語力>英語だから、特に抽象的な思考が必要な場合は日本語の語彙で説明しないと難しい。

 

したがって日本語は家庭でひらがなかたかな漢字を別途教育しています

小学校3~4年レベルの本を通して読むことができます(ルビは必要です)。

これでもまだ十分とはいえませんが、その子なりの発達スピードやもともとの能力の限界もあるので、致し方ないところです。

 

結論

ちょっとお高い習い事になるが、インターナショナルプリスクールは「あり」だと思います。

小学校3年から英会話が導入されることも考えれば、ネイティブの英語が理解できるメリットは大きい。

親が介入し、メンテナンスが続けられれるならば、十分使えるスキルだと思います。

 

ただし、スクール間の雰囲気の違いはかなり大きいと思います。

海外校と提携してカリキュラムや教材をそのまま導入しているようなスクールは概して子供が退屈そうだった印象があります。 

こればかりは色々見学してみるしかありません。

 

ということで2女、3女も同じプリスクールに通園させることにしました。

300万円x3人分で、高級外車1台分くらいのコストです。

 

 

 

なお、次の本にもあるようにお稽古事で週1~2回英語をやってもほとんど意味はないと思います。

 

英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)

英語を子どもに教えるな (中公新書ラクレ)

 

 

著者は米国で10年以上にわたり日本人子弟の補習塾で延べ1000人以上の教育を担当したという。

母語教育の重要性、母語で論理的に思考できるかどうかが外国語の習得にも反映される

早期教育すればいいというものではない

  

思い返すと、本書の’silent period' という言葉には泣けてきた。

うちの子も半年くらいスクールでずっと黙っていたので。

訳のわからないところにいきなり放り込まれて、不安だったのでしょう。

 

今後の方針

普通の公立小学校に進学予定です。

抽象的思考が可能となる10歳前後まで、現在の英語能力を維持するために、格安のオンライン英会話とフォローアップスクールを併用します。

車1台分投資の投資を無駄にしないためにも、メンテナンスは必須です。