子供の教育にもなる休日の過ごし方ベスト3
子供と休日を過ごすにあたって、ただ無心に遊ぶこともとても大事なことだと思います。
しかし、親の休日も限られているので、せっかくある程度まとまった時間を子供と一緒に過ごすことができるならば、何らかの教育効果のある過ごし方をしたい。
さらに、お金も掛からないに越したことはない。
いや、むしろ、お金のかかる過ごし方は、単にお金と時間を消費しているだけで、必ずしも主体的に過ごしているとは言えません。
子供には、何よりも新しい技術や知識を習得することによって自らが成長すること、その楽しさを知ってほしい。
だとすれば、親もまた、一緒に成長できるような過ごし方をすること。
親が成長することそのものが、子供の教育になるのです。
ということで親も成長して、子供の教育にもなり、かつお金もそれほどかからないお勧めの休日の過ごし方を3つほど挙げておきます。
①キャンプ
教育に関心のある層は、体を動かすにしてもプールとか体操とか、球技などの習い事が中心になりがちです。
一方、キャンプやバーベキューなどのアウトドア系レジャーは、どっちかといえば所謂ガテン系とかマイルドヤンキー系の人たちに好まれる。
しかし、「起きて半畳寝て一畳、天下とっても2合半」(どんなに大きな家に住んでいようと、人一人が占める場所は、起きているときは半畳、寝るときは一畳あれば充分足りることから、人は必要以上の富貴を望むべきではなく、満足することが大切であるという教え。)。
このことを端的に体感するために、キャンプが最適です。
道具に凝らなければお金もそれほどかかりません。
生きるために必要な、寝る場所を作る、食べ物を作る工程が、本来共同作業であること、そしていくつもの段取りを経てようやく手に入るものであること。
都会育ちの母親はこのことがよくわかっていない。
だから、教育教育で視野が狭くなっているお母さんも、キャンプを通じてきっと成長できるはず。
そして、不思議なことに、野外でテントを張って寝ると、生物としての感覚が呼び覚まされるのか、ポジティブな思考になるのです。
②美術館
キリスト教圏の西洋文明を日本にいながら体感するのに、美術館が最適。
西洋画を鑑賞するのに、キリスト教と歴史の知識も必要になります。
ちょっとした規模の市には大体美術館がありますが、来場するのはこういっては失礼だが時間に余裕のあるご高齢の方ばかり。(特に地方)
義務教育に図画工作や美術の時間はあるが、鑑賞については全くと言っていいほど学ぶ機会がないため、大半の人が美術を鑑賞することができない。
美術館に来ている高齢の方々の会話をきいていると、ほとんどといっていいくらい西洋美術の知識はない。
西洋文明の歴史と合理性を学ぶために、絵画などの美術は入口としてとても良いと思います。
親も西洋の歴史と文明を学び直す機会になります。
知らないことがあまりにも多いことに気が付くでしょう。
箱物行政で乱立している美術館を活用しない手はありません。
ただし、対象は静かにしていられる小学生以上です。
③神社仏閣、お城
日本全国どの地域にも神社があって、それぞれの由緒と歴史があります。
自分の住んでいる地域にも必ず何か所か神社仏閣があって、しかもそれぞれの歴史がある。
そこで手を合わせてお参りすることが、日本人らしい公共的な感覚を育てることになります。
お城は、いうまでもなく歴史の興味の入り口としてとても分かりやすい。
敷地が広いことが多く、多少走り回っても問題ないので幼児にも向いています。
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自分が子供の頃には親も余裕がなく、全くこういうところ連れて行ってもらう機会がありませんでした。
このあたりの知識と経験があれば、海外に行った時にも日本人として自分の話の幅がずいぶん広がっていたと思うと残念です。
伝えたいことがあってこそ、語学含めたコミュニケーションの技術が必要となり、またその技術を生かせるのです。