上級国民への道blog

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子供の教育にもなる休日の過ごし方ベスト3 part2

 以前も同じテーマで記事を書きました。

softmachinelegacy.hatenablog.com

 

これまでの約2年間の実践を踏まえアップデートします。

 

以前のベスト3として①キャンプ②美術館③神社仏閣、城めぐり

の3つを挙げましたが、若干の問題点がありました。

 

まずキャンプは準備が大変で泊まりがけとなるので、頻繁にはできません。

幼児連れとなると、時期も限られます。

 

美術館は、小学校入学前の幼児はまず興味を示しません。小学校2、3年生になってどうやら親の後を黙ってついてくることができる程度です。

我が家の次女(年中)など、入館した直後から「トイレに行きたい」を連発します。

退屈なのでしょう。

親もとてもゆっくり絵を鑑賞するどころではありません。

 

そこで、冬季でも遊べて、子供が退屈せず、親の勉強にもなる休日の過ごし方ベスト3を新たに提案します。

ベスト3といっても、その3つを組み合わせて半日~1日の日程でこなすことができます。

組み合わせることでより一層学習効果が高まります。

 

1.低山ハイキング

弁当やおやつを持って、近場の低山ハイキングに出かけましょう。

もちろん子供の体力に合わせてルートが整備されているところを選びます。

 

体力がつき、達成感を体験することができます。

小さな達成感を繰り返し体験させることは、とても重要だと思います。

山頂でのおやつ、食事はとても気持ちがいいです。

 

自然と触れ合うことができます。

虫や樹木など、知っていることを教えながら歩きましょう。

植生や野生生物について、親も学びましょう。

 

 

 

 

 

2.史跡(神社・古墳)めぐり

日本の低山には大体山頂にお社をまつってあります。

山の麓にも、山頂の神様を祀る神社があることが多いです。

 

ハイキングの前に、神社を参拝し、その地域の歴史と神様を学びましょう。

山頂のお社にも手を合わせましょう。

 

古来から神社があるような地域は、昔から人間が生活していたということです。

昔から人間が生活している地域には、たいてい古墳があります。

 

最近はどこの自治体も古墳をはじめとする史跡の保存・整備に力を入れています。

 

古墳や神社を回ることで歴史や地理などの知識が自然に身に付きます。

 

3.博物館めぐり

ついでに、地域の博物館にも足を運びましょう。

ハイキングと同じ日にすると、少しハードかもしれません。

その場合は日を改めまて訪問しましょう。

 

地域の古墳や城、寺院などは、地域の歴史そのものです。

博物館に行くと、体系的に詳しく学ぶことができます。

最近は、子供向けに様々なイベントが開催されていますので、子供が興味を持ちそうなイベントに参加しましょう。

 

史跡めぐりの前に、地域の博物館に行っておくと、より地域の歴史が実感できます。

 

博物館を訪問してから、史跡を訪ねてもよいでしょう。

 

まとめ

低山ハイキング・史跡めぐり・博物館めぐりを組み合わせることで、地域の歴史・自然に触れることができ、まさに総合的な学習の場を自然に提供することができます。

 

子供の体力作りにもなります。

これを繰り返していると、親の勉強にもなります。

お金はほとんどかかりません。

 

是非、今度の休日は事前にプランを立てて低山ハイキングに行ってみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼保無償化により、インターナショナル系の幼稚園のコストパフォーマンスが上がっている

2019年10月より、「幼児教育・保育の無償化」がスタートしました。

いわゆる幼保無償化です。

 

幼児教育・保育の無償化: 子ども・子育て本部 - 内閣府

 

幼保無償化の開始により、高額な費用がネックだったインターナショナル系の幼稚園(英語で教育を行う幼稚園)のコストパフォーマンスが著しく改善してます。

 

国の補助を受けながら、英語の早期教育ができると考えれば、これを利用しない手はありません。

 

幼保無償化はすべての子供に適用される前提で急いで導入されたため、今のところ所得などの制限はかかっていません。

しかし、今後数年のうちに見直しが入る可能性は高いと思われます。

 

今はまだ窓が開いています。

1年後、2年後に幼稚園に入園予定のお子さんがいる家庭は、是非インターナショナル系の幼稚園も選択枝に入れることをお勧めします。

 

英語の早期教育の重要性

早期教育については色々な意見があります。

英語についても同様で、全く意味がないというような意見も見られます。

しかし、多くの人が苦労するリスニングについては、幼児期から導入した方が有利であることについては、ほぼ異論はないものと思います。

 

・家庭で適切な日本語学習の機会を用意できる

・卒園後、継続的な英語学習の環境を用意する

 

この2点をしっかり押さえておけば、英語環境で幼児教育を行うことに対するデメリットはほとんどないはずです。

 

英語の幼児教育で培ったリスニングが入試に直結する

 

今年度の英語教育に関するイベントを見てましょう。

・英語教育が小学校3年から導入されている

・大学入学共通テスト開始に伴い、試験内容が外部試験(英検、TOEFL、TOEIC)を意識したものに大きく変化した

・見送りにはなったが、共通テストを外部試験で代用する動きは今後も出てくる

 

大学入学共通テストの英語に外部試験導入がほぼ既定路線であったのは周知の事実です。今後もこの流れは変わることはないでしょう。

共通テストの内容を一度確認するとわかりますが、これはほぼ英検などの外部試験と同じような内容です。

 

昔からある文法問題は完全に姿を消しました。

リスニングができる受験生が圧倒的に有利です。

 

音声としての英語のインプットには小学校入学前が適しているというのも、ほぼ異論はないと思います。

toyokeizai.net

子供の習い事は色々ありますが、これほどダイレクトに大学入試につながるものは、ちょっと見当たりません。

 

インターナショナル系の幼稚園の費用

多くの施設で、月額6万5千円~7万円程度に設定されていると思います。

これに加えて、施設維持費用などが、大体2カ月分かかります。

 

 

softmachinelegacy.hatenablog.com

 

 

ところが、認可外保育施設として認定されたインターナショナル系の幼稚園に通園させると、一定の条件下で月額3万7千円の補助が出ます。

(3か月に1回、11万1千円振り込まれてきます。)

 

(一般の幼稚園に対する補助が、月額2.57万円ですから、一般の幼稚園より補助が多い!これも制度のバグなので、いずれ見直しが入るでしょう)

 

補助を受けると月額約3万円前後の負担です。

ちょっとした習い事を2つやらせるのと同じくらいの負担です。

 

体操とか水泳、バレエ、ピアノやダンス、本当に将来必要ですか?

公文とか入学前に始める必要ありますか?

本人がやりたい、と言ってくるのを待っても決して遅くはありません。

 

2つ習い事をやめるか、始めるのを遅らせて、週20時間の英語環境を提供するのも悪くないのではないでしょうか。

 

幼保無償化の補助を受ける条件

 

まず、大前提として、通園予定のインターナショナル系の幼稚園が「認可外保育施設」として登録されていることが必要です。

 

その上で、「保育の必要性の認定」を自治体から受けましょう。

 

保育の必要性とは、簡単にいえば、「両親とも仕事をしていて、子供をどこかに預ける必要がある」ということです。

つまり、専業主婦の家庭では、補助が受けられません。

 

では、専業主婦の家庭はどうするか?

ここは、頭の使いどころです。

行政は形式的な基準が満たされていればいいので、実質を問われることはまずありません。

もちろん、週4日4時間パートに出ればそれだけでOKです。

一人っ子ならこのぐらいの時間はなんとかなるのではないでしょうか?

 

その他、妊娠中でもOK。休職中でもOK。

このあたりの細かい条件は、自治体の広報で確認してください。

 

パートに出るなんてとんでもない!というご家庭でも色々方法はあります。

そういう余裕のあるご家庭であれば、何か事業を始めて奥さんが勤務する「箱」を作るという手が考えられます。

例えば、ですが、奥さん名義の法人を作って、不動産投資をするとか・・

 

まとめ

・幼保無償化の導入で、インターナショナル系の幼稚園に通園しても補助が受けられるようになった

・英語の早期教育で獲得したリスニング力は、大学入試まで使える可能性が高い

・インターナショナル系など、認可外施設への幼保無償化の適用は、将来的に見直しが入る可能性が高い。今がチャンス

・幼保無償化の適用の条件をよく確認して、制度を積極的に利用しよう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5歳(年中)の次女が英検5級に合格しました

小2の長女が英検準2級に合格したのに続いて、年中5歳児の次女も英検5級に合格してました!

 

あくまでも英検はペーパーテストですので、英検が英語の能力をそのまま反映してる訳ではありませんが、読解の能力を鍛えるにはちょうど良い教材ですので、子供の様子を見ながら上の級にチャレンジさせていきたいと思います。

 

低スペックのんびり屋の長女が、小学校低学年で準2級レベルに達したことから、幼児からの英語教育については、ほぼロードマップが確立できたと考えています。

 

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次女は長女より初期値が高そうなので、長女よりは早めに英検の級も進んでいくのではないかと思いますが、今後検証していきます。

 

本人スペック

・意欲的、活発で好奇心旺盛。活字に対する興味強い。

・運動神経良い。カモシカのような足。鬼滅でいえば伊之助

・目に力がある。ぱっちりかわいい

 

クラスで1人2人いる、利発で目立つタイプの子です。全く手がかかりません。長女の真似をして勉強にチャレンジしたがります。

目に力があるというのがポイントで、好奇心がある子の目は光っているんですね。

両親は同じなのに、どうしてここまで長女と違うのか・・・

 

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英語環境

現在インターナショナル幼稚園の年中さんです。3歳から通園させています。

長女と違い、同級生と同じ状況からのスタートですので、家で特に補助教材を使ったりということはしていません。

幼稚園ではフォニックスなどを体系的に学んでいて、よく親に何を習ったか教えてくれます。

 

このインターナショナル系のプリスクールは、幼保無償化の開始によって、劇的にコストパフォーマンスが改善しました。

3年間プリスクールを英語環境で過ごすと、リスニングの試験に苦労しなくなります。

今後、中学受験にも英語を採用する学校が出てくることが考えられますが、中学受験以降、大学受験を視野に入れても、大変有利になると思います。

この点については、また改めて書きたいと思います。

 

試験対策及び結果

過去問の問題集を使って反復練習をしました。最初は整序問題の意味が理解できずに苦労していましたが、4年分くらいやったところで解けるようになりました。

大学入試の変化と、英検受験の早期化傾向に伴い、今後は整序問題のような文法的な問題は減っていくと思います。

 

最終的にはリーディングは全問正解でした。

 リスニングも過去問を通しでやっただけですが、23/25でした。

 

まとめ

・インター系の幼稚園は幼保無償化が導入されてからコストパフォーマンスが非常に高くなっている。

この時期に英語環境が与えられると、リスニングの試験にほとんど対策が要らなくなる。

・幼児期の英会話から読解へのステップアップに、英検受験を利用することができる。

 

 

この次には4歳年少の三女も控えています。

12月生まれなので、英検は5歳以降の年長からスタートする予定です。

 

小2の長女が英検準2級の一次試験に合格しました

今日、2020年度第3回の英検一次試験の結果が発表されました。

小2の長女、スレスレだけど合格してた!!

 

2月末に二次試験(スピーキング)がありますが、非ネイティブの英語の幼児教育としては、ほぼ目標が達成されたものと考えます。

小学校低学年でここまでできれば、今後の大学受験を考えても結構なアドバンテージがあると思います。

実際、新大学共通テストをやらせてみましたが、そこそこ問題をとくことができました。

 

ここまでの道程は、本人のスペックを考えても、かなりの再現性があるものと確信しました。

そこで、ひとつの区切りとして、これまでの経過を振り返ってみようかと思います。

 

本人スペック

・ぼんやりタイプ、闘争心なし、積極性なし。お世辞にも利発な子供とは言えない。知的活動にあまり興味を示さない

・運動神経 足遅い。鈍い。運動させると手足がバタバタするタイプ

・見た目 3歳くらいまでは結構かわいいかも、と思っていたが、小学校入学後急激に劣化、少々残念な感じに。

 

ということで危機感を抱き、年中前に普通の幼稚園からインターナショナル系のプリスクールに転園させました。

 

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プリスクールでの様子

クラスの大半の子が、3歳前から通園していましたので、最初の半年くらいはかなりの遅れがありました。

しかし本人のぼんやりした性格が幸いしたのか、とくに通園を嫌がるようなこともなく、卒園前には簡単な日常会話くらいはなんとかできるようになりました。

もちろん、一部の優秀なお子さんは、長いセンテンスを使った会話もできるようになっていましたが、大半のお子さんはうちの長女ちゃんと同レベルでした。

 

小学校入学後

・英語環境が全くなくなってしまったので、1日1レッスンのオンライン英会話を始めました。ネイティブスピーカーでなく、主にフィリピン人講師にレッスンしてもらいました。

教材は主に幼児教育向けの”Let’s GO”というものを使いました。

 

 

 

こういう教材を使うと、事前の準備が必要ないので、親がついていなくても大丈夫です。

最初の1ヶ月くらいは親が横について操作しましたが、慣れてからは長女ちゃんが一人でレッスンを受けてくれるのでとてもラクでした。

 

逆にいうと、オンライン英会話を1人で受講できるレベルになっていないと、プリスクール卒業後に英語の勉強を続けることが難しくなります。

 

・しかし、オンライン英会話の幼児向け教材だけでは、会話から読解へのステップアップが困難であることがわかりました。本人の資質の問題もありますが・・・

 

そこで、もともと英検そのものにはあまり興味がなかったのですが、リーディングの負荷をかけるために、小1の夏から英検の勉強をすることにしました。

 

英検4級合格

小1の秋の試験で英検4級に合格しました。

準備期間は約1ヶ月で、ひたすら過去問を反復し、知らない単語を親と一緒に拾いました。

 

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英検4級はオンライン英会話の幼児教育の教材とほぼ同レベルなので、過去問の反復だけで十分対応でき、余裕をもって合格できました。

試験結果からは、リスニング力に圧倒的な強みがあることが確認できました。

 

英検3級合格

小2の秋の試験で英検3級に合格しました。

夏休みから約2ヵ月間準備し、ひたすら過去問を反復しました。

このあたりでママの英語力では対応できなくなったので、私がついて勉強しました。

また、通っていたインターナショナルスクールの英検講座を受講しました。

そこではあの有名な「パス単」で単語を覚えるよう指導されましたが、過去問を解くだけで時間がなくなり、パス単には全く手が回りませんでした。

 

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結果は、過去問の反復と、過去問からの単語を拾うという古典的な勉強法で、リーディングはそこそこ、リスニングはほぼパーフェクトで、余裕をもって合格しました。

ここでCSEスコアが準2級の基準を超えていたので、少し早いかなともおもいましたが、すぐに準2級を受けることにしました。

 

英検準2級

英検3級合格からすぐに、準2級の準備にかかりました。

といっても、過去問の反復と、過去問から単語を拾うという古典的な勉強法を続けただけですが・・・

 

多くの専門家が言及していますが、英検3級と準2級の間には、明らかにレベルの差があります。

単語が抽象的となり、小学校低学年では、概念を理解することが難しくなります。

また、長文では旅行や文化などのテーマが中心となり、大人にとっては常識でも小学校低学年ではテーマを理解する基礎知識がありません。

 

結果はリスニングで圧倒的な高得点、他はトホホな内容でしたが、CSEスコアでなんとか一次試験は合格となりました。

 

まとめ

・子供の能力的に今一つでも、小学校低学年で英検準2級に合格することができました。これはある程度の再現性があります。

・インターナショナル系のプリスクールに通うことで、リスニング力で圧倒的な差がつきます。

・オンライン英会話を1人で受講する能力があれば、銭的時間的に大きな負担がなくてもリスニング力を維持できます。

・英検は所詮日本の試験なので、過去問の反復練習が有効です。

 

 

もちろん、大学受験やその先を見据えれば英検の級を進めることが目的ではありません。あくまで英語力を身につける手段として、英検を利用しているのだという視点が必要だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

国がなくなったらどうなるのか?子供たちに伝えるべきこと

国家の庇護を失ったのが難民

現代の日本人にとって、国、あるいは国家とは空気のようなものであり、普段はその存在を意識することはほとんど無いのではないでしょうか?

日本は法治国家であり、法治で国民の生命と財産を保証している。

裏社会など極一部に異なった保証システムがありますが、これもその範囲をどんどん狭めている。

 

国がなくなったらどうなるがということは、国家の庇護を失った難民のことを考えればよいでしょう。

ときおり「難民」と称して騒ぐ、活動家と区別がつきにくい外国人がマスメディアで取り上げられます。

どういう意図があるのか知らないが、マスメディアはなぜかヒューマニズムの観点から自称「難民」の権利保護を訴えて、なんとか政権批判につなげようとする。

このような一面的・画一的な安っぽい報道によって、難民というものを想像することは困難になっている。

 

日本人にも大量の難民がいた

ところが、そう遠くない昔に、難民となった日本人が多数いた。

具体的には敗戦後の満州の日本人居住者たちです。

 

生き残った方々は、つい最近まで現役で活躍していました。

 

満州国について、そこで何があったのかについて、学校教育ではきちんと学ぶ機会はほとんどない。

ことに敗戦前後の混乱した状況については生き残った方々の口も重い。

 

戦後70年を超えて、ついにその方たちの多くは鬼籍に入り、多くの困難が忘れられようとしています。

 

満州難民

満洲難民 三八度線に阻まれた命

満洲難民 三八度線に阻まれた命

 

 

満州関東軍支配下で、満州国の運営はほぼ日本人が行っていた。

日本人経済官吏の家族の話です。

当時の満州ではもちろん上流階級であったことでしょう。

ソ連満州に侵攻してきた際に、いちはやくその人たちは朝鮮に疎開したのだが、38度線より北に疎開した家族は、ソ連が更に朝鮮半島に進出し支配下においたことで、外部と連絡がとれなくなり、自活を余儀なくされたのです。

 

満州国が崩壊したことで、通貨も暴落し、それこそ紙切れ同然となっていきます。

朝鮮半島北部の冬は厳しく、食糧調達の手段は物々交換のみ。寒さ、栄養失調と不衛生な環境下で、死者が続出しました。

 

北朝鮮の日本人遺骨問題とはこの時の出来事です。

拉致問題に絡めて、この日本人遺骨問題さえも金銭目的の交渉の材料にするかの国には怒りを禁じえません。

 

子供たちに伝えるべきこと

色々と課題はあるが、現代日本は豊かさで満ち溢れている。

そしてどのような意図があってか知らないが、グローバリズム万歳であったり、国家と権力とかいう名前のつくものはとりあえず批判しておけば良いかのような風潮が、マスメディアには存在します。

 

しかし、国家や国、さらに東アジア情勢の話をするにあたって、知っておかねばならないことがある。

満州の悲劇、そして開拓団の悲劇はその一つだと痛感した。

 

これからの世界を生きていく子供たちには、必ず伝えなければならないことがあり、そのために自らも学び続けていく必要があります。

日本人の身分制は生活習慣に根ざしている

 

日本人が作る社会は、当然のことながら日本人家庭の生活習慣に深く根ざしています。

したがって、結果的に出来上がる身分制のような構造も、生活習慣から立ち上がってくるものだと言える。

 

子どもの将来は「寝室」で決まる (光文社新書)

子どもの将来は「寝室」で決まる (光文社新書)

 

 

本書では、日本人家庭と欧米の家庭で、子供と寝るときのスタイルが全く違うことを解説しています。

つまり、親子が一緒にねる「添い寝」と、別々に寝る「独り寝」です。

さらに、本書では父、母、子供がどのような位置関係で寝ているかなども分析していますが、特に欧米先進国と日本の違いが興味深い。

 

 

 添い寝は悪癖だった

欧米先進国では、生後すぐに子供は別室でひとりで寝るのが普通であるとのこと。

そもそも家の構造が、親子が一緒に寝ることを想定していません。

 

さらに、欧米先進国では小児科医や精神科医が、「添い寝は子供の独立心の成長を妨害し、夫婦関係に問題を引き起こす」として、独り寝を奨励してるらしい。

驚くことに、19世紀のプロイセンでは、議会で「添い寝禁止令」が度々議題に上がっている。

もっとも、度々議題になったということから、当時はまだ広く添い寝が行われていたことを示していますが。

 

いずれにしても、添い寝は欧米文化にとっては「悪癖」であり、忌むべき前近代の残滓であるようです。

  

 

日本の家庭では圧倒的に添い寝文化

これに対して、日本では9割近くの家庭で添い寝が行われており、添い寝の文化を保っている唯一の先進国である。

 

スペインやイタリアなどの南欧、シナなど日本以外のアジア諸国ではどうなっているかにも興味がありますが、本書からは分かりません。

しかし、アジア諸国では住宅事情などから恐らく親子一緒に寝ていると想像されます。

 

アメリカでも黒人家庭や移民は添い寝が普通に行われていることから、独り寝はほぼ北方の白人の文化ということができるでしょう。

 

独り寝がフラットな社会、人間関係の基盤なのではないか?

乳幼児期に暗闇に独りで放置されることがどれだけの恐怖を伴うかは、容易に想像されます。

大抵の日本人は、何て残酷なんだろうと思うでしょう。

高等な哺乳類は、子供が独り立ちするまではたいてい母子が一緒に行動する。

独り寝はそのような本能を人為的にコントロールする行為です。

だからと言って、欧米先進国の人たちが爬虫類のような冷酷な大人になるというわけではない。

 

欧米の市民社会や自主独立の気風、さらにその前提となる自己主張は、乳幼児期からの独り寝の恐怖と闘っていくなかで克ち得たスキルです。

また、親子の関係においても、もちろん乳幼児に庇護は与えるものの、関係性はフラットであることを志向している。

 

身分制の基盤がこのようなところにあるとすれば、独り寝を可哀そうに思う心情が一般的な間は、身分制社会は続くということでしょう。

 

 

 

教育費と幸福について

お金と幸福の関係

お金と幸福の間にはどういう関係があるのだろうか?

 

 

幸せとお金の経済学

幸せとお金の経済学

 

 

本書によると、アメリカでは、「地位財への支出競争が起きた結果、非地位財を減少させ、幸福度が上がらない」という現象が起きているそうです。

 

つまり、「非地位財」なるものを十分に持てれば、幸福度があがるということです。

ところが、人々は何故か「地位財」にお金をかけるように競争するらしい。

 

地位財と非地位財

地位財 

周囲との比較により満足を得るもの、つまり他人との比較優位のよってはじめて価値のうまれるもの

地位財は視認性が強いという特徴があります。

簡単に言えば、値段が高いか安いか、目で見てすぐわかり、比較しやすいということ。

要するに、見栄の張り合いということか。

 

代表的な地位財としては、所得、社会的地位、住宅、車、衣服、教育などがあります。

そして、どうやら地位財は幸福の持続性が低いようです。

 

非地位財

他人が何をもっているかに関係なく、それ自体に価値を見出せるもの

 非地位財は相対的ではなく、自由、休暇、健康、安全などがあげられる。

これらは地位財と比較して、幸福感が持続する。

なお、アメリカでは貯蓄も非地位財に入っているが、このあたりは少し日本とは事情が違うようです。

 

地位財としての教育

直接の教育費もさることながら、アメリカでは、優良な公立学校の学区の住宅の購入が、最も重要な子供への投資になっているとのこと。

つまり、住宅費は間接的な教育費という性質を強く持つのです。

しかし、アメリカでも住宅のコストはとても大きいので、子供への投資は直接間接あわせてどんどん膨らんでいく。

 

子供に教育を施し、少しでも良い収入が得られる職業につかせたい、という思いはアメリカでも同じようです。

しかし、子供に良い教育を受けさせようとして、自由・休暇や健康(アメリカでは貯蓄も)などの非地位財がどんどん削られ、幸福度は下がってしまう。

これがアメリカで起きている現象です。

 

見栄をはっても幸せにはならない

日本社会は大体アメリカの20年後を追いかけている。

 

同様の事態が特に東京圏を中心にすでに顕在化している。

例えば、年収が1000万円超えても全く貯蓄できないというエリサー家庭。

彼らは私立小学校はじめとする子供の教育費、タワーマンション、外車の購入などまさに地位財をめぐる相対的支出競争の渦中にいる。

 

まず、地位財に収入の大半を注ぎ込むと幸福度が下がることを認識する必要があります。

その上で教育費は削るにも限界があるとなれば、その他の地位財を意識的に捨てていかなければなりません。

結局、見栄をはっても幸せにはなれない、という当たり前の結論だった。